3DダンジョンRPG感想(R-18)

June 05, 2016

美少女+3DダンジョンRPGの黒船襲来(か?)『Sakura Dungeon』

ドラゴンクエスト30周年を迎えたという事で、
今週はその記念作品であるDQH2を遊び込むつもりだったんですが、
Twitterのタイムラインで「Steamで新作3DダンジョンRPGが出てるらしい」と、
気になる情報を拾ってしまいました。

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そのゲームは、『Sakura Dungeon』。(リンク先年齢認証あり)

イギリスのゲーム開発集団「Winged Cloud」がリリースしている、
"日本風"美少女ゲーム「Sakura」シリーズの最新作で、
シリーズ初のノベルゲームではない作品だとか。

『Sakura Spirit』をはじめとするこのシリーズが、
Steamユーザーの中で評判になっている事は知っていたのですが
(参考:4Gamerのレビュー記事)、
筆者はノベルゲームがあまり好きではないし、
英語のノベルゲームは遊ぶのに骨が折れるよね…という事で、
このシリーズに手を出していませんでした。

ところが、今回は3DダンジョンRPG、しかも美少女モノ…という事で
どんなものか気になって、手を出してみた次第です。

この手の「3DダンジョンRPG+美少女」という組み合わせは
コンセプト自体は『団地妻の誘惑』(1983,光栄)に始まり、
『カオスエンジェルズ』(1988,アスキー)で定番化し、
近年でも『ダンジョントラベラーズ』や『モエロクリスタル』といった商業作品、
また同人ゲーム市場でも見かけることの多い日本独自のジャンルなのですが
(海外では「3DダンジョンRPG」自体はWindows95登場以前、
そして2013年以降再び多くリリースされているのだが、美少女ゲームと組み合わせた例は皆無)、
そこに初めて殴り込みをかけた作品がどんな具合に仕上がっているか、
そのあたりも個人的に気になったポイントだったり。


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ゲームのバックストーリー自体は、
「ダンジョンに挑んだ女騎士が迷宮を支配する狐娘に気に入られ、
その後紆余曲折あって2人で改めて女の子モンスターだらけのダンジョンに挑む…」というもの。

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ゲーム的には海外の3DダンジョンRPGに多いリアルタイム形式ではなく、
非リアルタイム、マス目移動…という、
日本でもお馴染みの形式の3DダンジョンRPG。
次から次に襲い掛かってくる女の子モンスターを倒し、
また特定の技で撃破すると確率で女の子を捕獲でき、
街に戻って説得すると仲間とすることができます。
(また、敵味方限らず大ダメージを受けると服が破れます)

戦闘も基本的には『ダンジョントラベラーズ』のような、
各キャラの順番が回ってきたら行動を決める…というものですが、
リソース管理の部分が少し変わっていて、
「HP」の他に「AP」「CP」といったポイントがあり、
前者は防御以外のあらゆる行動に必要(防御コマンドで回復)、
後者は敵にダメージを与えたりと有利な行動をするとプラス、
服を破られるなどの不利な行動や特定の大技でマイナスになり、
+10に到達するとキャラクターの性能が一定期間大幅アップ、
0になると逆に能力が大幅にダウンしてしまう…と、
リソース管理が重要な戦闘に仕上がっています。

とは言え、格下のザコ相手ならオートバトルでテンポよく撃破出来ますし
(行動をオートにするだけでなく、演出スキップによる戦闘自体の高速化も可能)、
戦闘が面倒なものにはなっていないのは個人的に高評価。


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仲間にできる女の子モンスターの数は非常に多く、
また各モンスターに最低1枚はイベントイラストが用意されているという充実ぶり。
基本的に先に進めば進むほど出てくるモンスターは強くなるため、
とっかえひっかえしながら先に進むことになりますが、
商店で「特定の能力値以下であれば能力を上げる」ドーピングアイテムが購入でき、
また技もスクロールを使用することで後から習得させられる
(スクロールは敵が低確率でドロップ)ため、
「俺はこの娘を絶対に外さないんだ!」という人でも、愛があれば運用できる仕様になっていたり。

イベントについてはモンスター娘単体だけでなく、
いわゆる「百合」的な絡みや、主人公である女騎士が責められるような展開もあり。
主人公が先述した狐娘に言いくるめられてボディペイントをされたり、
また半分狐娘に騙されるような形で泥人形娘に全身マッサージをされて、
「恥ずかしい…でも…感じちゃう…!」みたいな展開になったのを見て、
「アンタら、どんだけ日本の『萌えエロ』を理解してるんだよ!」という気持ちになりました(笑)


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ダンジョン構造もシュートやテレポーターといった定番のギミックをうまく使っていて、
また要所要所に仕込まれた隠し通路(マップを埋めると怪しい部分が浮かび上がる)の奥には、
いろんなレアアイテムが置いてあったり…と、
3DダンジョンRPGとして退屈ではないものになっています。
オートマッピング及び周辺のミニマップや、
一度踏破した部分をショートカットできるような閂付き扉、
そして直線通路のオートラン機能など、システム面でも結構快適。
(余談ですが、主人公は迷宮で手に入れた服装に着替えることが可能です。
筆者のデータではすっかり露出狂に…(笑))


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オプション画面から↓キーの動作を「後退」「振り向き」から選択できる点も
(この点を気にする人が意外と多い)、
作り手がこの手のゲームを熟知していることが伺えます。


個人的に気になった点を挙げるなら「武器・防具の概念が存在しない」事で、
特定の武器を求めてひたすらモンスターを狩るとか、
そういった楽しみ方は難しいです
(技のスクロールやドーピングアイテムのドロップはあるため、
そういった遊び方が全くできないわけではない)。
そして全編英語なので、ストーリーをまともに読もうとすると結構きついです
(但しゲーム進行自体はある程度感覚をつかめば遊べるため、
ノベルゲームよりは遊びやすいと思う。筆者もストーリーは結構飛ばしながら遊んでる)。
また、声優のボイスもついていないため、
声がついているのが当たり前な日本の美少女ゲームを遊び込んでいる人にとっては、
多少違和感を抱くかも。


現状まだシナリオ未クリアなのですが、
3DダンジョンRPGとしても、美少女要素の取り入れ方にしても、
恐ろしいまでに手堅くまとめてある印象。


3DダンジョンRPG処女作なのにこれだけ遊びやすく、
かつしっかり「萌え」や「2次エロ」の概念を理解していて、
そしてイベントCGを120枚も用意してあって、
約2000円という販売価格には、正直驚きを隠せません。

冒頭で「3DダンジョンRPG+美少女は日本独自のジャンル」と書きましたが、
その図式が崩れ去る日も、案外近いのかもしれませぬ。




余談。
このゲームはsteam配信されていることもあって、
そのままではお色気表現は「下着止まり」なのですが、
公開されている「規制解除パッチ」を導入することで、
乳首や性器などの描写が完全に「無修正」になります
(導入方法はsteamのユーザーレビューを片っ端から読めばわかる)。
steamではこうした規制解除を取り入れたゲームは珍しくないのですが、
この辺は日本のDL販売されているようなゲームじゃありえないよなぁ…と(笑)


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June 08, 2015

5月までにかけて遊んだ3DダンジョンRPGの感想

すっかり梅雨入りしてしまった感のある今日この頃ですが、
いくつか新旧の3DダンジョンRPGを遊んだので、その感想を残しておきます。


●ダンジョンブレイカー(PC、玉藻スタジオ、2009、R-18)
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公式サイト(R-18サイトに付き閲覧注意!)

モンスター使いの青年とその幼馴染が紆余曲折あってダンジョンに挑み、
その裏で進行していた王国の危機に立ち向かいつつ、
ついでに女の子モンスターとムフフな関係になろう…という、
R-18なRPGとして非常にオーソドックスな作品です。

主人公がモンスター使いという設定の事だけはあり、
戦闘後にたまに倒した敵が起き上がり仲間になりたそうにこちらを見ている事案が発生し、
モンスターを仲間にすることができます。
(女の子モンスターだけでなく通常モンスターも仲間にできる。
通常モンスターは後述するスキル継承こそできないがステータスが高く、
また通常モンスター専用の「闘技場」に参戦させて資金を稼ぐこともできる)

また当然R-18作品ですから、仲間にした女の子モンスターといろんなことをすることができ、
その結果、女の子モンスターが所持しているスキルを獲得することができます。
モンスターは仲間にした後も経験値を積めば成長し、新たなスキルを獲得するので、
一度のみならず二度三度と勤しむ楽しみがあります(笑)

また、さらに特定のアイテムを使用することによって女の子モンスターに
自分が覚えているスキルを継承させることができ、
この「自分好みに染め上げていく」感覚がなかなか楽しかったり…(笑)


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ダンジョン構成もシンプルな方ではありますが、敵がそこそこ強い事と合わせて、
なかなか歯ごたえのある内容に仕上がっています。
また、オートマッピングが「自分の歩いたマス」だけでなくその周辺マスも自動で埋めてくれるようになっていたり、
マップ直接クリックによる自動移動を搭載していたりと
(かの『デモンゲイズ』が実装するより3年早い。しかも階層間移動にまで対応!)
探索サポートシステムも痒い所に手が届くような内容に仕上がっています。

『ウィザードリィ』のようなアイテムハント的な要素こそ薄いですが、
ひとつの一般的なRPGとして、そしてエロRPGとして手堅くまとまった1本です。



●占星魔術白書 - Astrologia Odyssey (PC、St.α-Line Caby's、2015)
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公式サイト

かわいらしい女の子が前面に出てますが、こちらはR-18ではないので硬派な人も安心!
「3Dダンジョン+ローグライク」と銘打った、非常に野心的な同人RPGです。

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このゲームの特徴は、なんといっても「画面に所狭しと詰め込まれた情報量」。
特に何も説明されないままいきなりダンジョンに放り出され、
敵シンボルにぶつかったら突然リアルタイム性を要求される戦闘に入り、
とにかく初見ではわけもわからずに撲殺されます(笑)

何度も繰り返し遊んでいると、少しずつ画面の情報が理解できるようになってきますし
(筆者が開始直後仲間を2人召喚できることに気づいたのは実に4回目のプレイでした…w)
戦闘では小攻撃→中攻撃→大攻撃→小攻撃…のコンボが重要なことや、
アイテムの使い方や拾い方などを理解していくと少しずつ楽しくなってくるのですが、
この楽しさを理解するまでのハードルは、かなり高いです(笑)
そういう「とっつき辛さ」は、まさにローグライクの系譜を踏まえているかな、と…w

あえて他のゲームで形容するなら、
「世界樹と変愚蛮怒とダンジョンマスターと女神転生とMOTHERとアンリミテッドサ・ガを
 クイジナート社のミキサーでぐちゃぐちゃに混ぜて煮詰めた」ようなこのゲーム。
まさに同人らしい尖りっぷりに溢れた…というか尖りすぎィ!なゲームで、
おそらく今後誰も絶対に真似することができない、奇跡のような一作だと思います。
体験版もあるので、興味のある方は試してみて頂きたい!(笑)



●雷の戦士ライディIII 〜逆襲の邪神官〜 (PC、ZyX、2012、R-18)
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公式サイト(R-18サイトに付き閲覧注意!)

1994年から続くPC向け3DダンジョンRPGである『雷の戦士ライディ』シリーズ
筆者はこのシリーズを知らなかったのですが、
友人からこのシリーズの新作が出る(リンク先R-18閲覧注意!)…と聞き、
しかもその予約分には前作に当たる3も付いてくる…という事で、
久しぶりにデカい箱のエロゲーを購入しました。


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そんなわけで遊び始めたこのシリーズ。
戦闘は敵女の子モンスターとの1対1、敵を倒すと女の子の服が破れ、
かつボス戦ではこちらが負けると敵に凌辱される(そして勝つとこちらが責める側に)…という、
いわゆる「エロRPG」のスタンダードスタイルを踏襲しています。

一部ややマニアックなプレイ(完全回復アイテム「完調」とか)や、
女性主人公だけあってのレズ的なシーンが多めではあるものの、
フルボイスや、要所要所でアニメーションするなど、「エロゲーとしての濃さ」はかなり高めです。


ただやっぱり気になるのは、「RPGとしての完成度が高くない」点。
戦闘では特技が有効な場面は極めて少ないですし、敵の行動パターンも少なく、
正直FCのDQ1よりも内容としてはシンプルです。
また戦闘でお金が入手できるのに、道具屋や武器屋などのお金を使う場所は一切なく、
中盤でレベルはカンストしてしまい、それ以降のザコ戦闘は初回脱がす以外に無意味。
それでいて中盤以降のダンジョンはとにかく広く、オートマッピングもマップ全体は表示できない仕様。

またエロゲーには重要機能である回想モードも一度クリアするまではロックされており、
そういった部分も含め、とにかく1990年代を思わせるような、
「古いゲームである」という印象が否めません。

とは言えシナリオは王道ファンタジーの勧善懲悪でわかりやすく楽しめるものがありますし、
前述した通りHシーンについては結構濃ゆい内容。
RPG部分の難易度も最序盤を除けばわりと簡単なので、
ファンが付くのは十分に理解できるタイトルだとは思います。


そして「3.5」の方も遊び始めたんですが…
良くも悪くも進歩ないですね、このシリーズ(笑)

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January 18, 2015

魔女の目に垣間見る未来『Darkness Devotion』

この記事のタイトルにたいして深い意味はないですが、
2015年度もマイナーな3DダンジョンRPGを拾っていきますよ!
…という訳で、2015年1発目の3DダンジョンRPG紹介となる作品は…

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ありぃすいべりぃ&穴蔵による同人作品『Darkness Devotion』(2014年4月公開)です。

1本目からR-18作品かよ!というツッコミは聞き流しつつ。
筆者は名古屋大須のパソコンショップでパッケージ版を入手しましたが、
DLSiteやDMMといったダウンロード販売サイトでは約1,600円程度で販売されている模様です。

本作はこの手の同人RPGとしては定番のゲームエンジンとなる、
RPGツクールVXAce」を用いて作成された作品です。

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故に、街などでは昔ながらの2DRPGとなるのですが、

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ダンジョンに入ると、筆者のようなごく一部のゲーマーにとってはなじみ深い3Dダンジョンとなります。
画面左側に立ち絵が表示されているのが、復讐のために伝説の剣を手に取ったヒロイン。
彼女を中心に、出会った仲間や、伝説の剣の力を用いて味方にした悪魔と共に、
暗い森、地下水路、そして魔界へと続く深き迷宮を探索していくこととなります。

…とまあ、ストーリー展開はさて置いて、
本作ではこの手のRPGの例に漏れず、敵からの攻撃を受けるとヒロインの服が破れていったり、
モンスターに敗北するとヒロインが…されたり、そうでなくてもイベントでHな出来事が多めだったり…と、
お約束はバッチリ満たしております。
HPを1にしてわざと全滅できるような道具があったり、
一度見たイラストやシーン回想の機能もしっかりあって、
アダルトシーンを目的とする人に対しての配慮は行き届いています。


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戦闘シーンはRPGツクール系のゲーム遊んだことのある人にとっては見慣れた画面構成ですが、
一部の技によるヘイトコントロール的な要素があったり、MPとは別に気力的なゲージがあったりなど、
「RPGツクール」という響きから連想される内容とは差別化を図ろうとしている印象。

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またミニゲームにビデオポーカーを導入していたり、
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オートマッピングを実装していたり…と、
RPGツクールにしては結構手の込んだ作品かと思います。

…ただ「3DダンジョンRPG」として本作を見た場合、
「ダンジョンがやや単調」「とにかく固めのザコ敵」といった内容で、
探索感は薄いかな、と言った印象が個人的に。

そして、無駄に広い街2Dマップ。
店とダンジョンの往復にマップの端から端まで歩かされたり、
街がえらい入り組んだ構造をしていたり…と、
拠点とダンジョンの往復が結構面倒になっています。

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2Dマップのアレ具合で極めつけなのは、
ゲーム開始すぐに目にすることになるこの立札。
BARや雑貨屋の方向にどう見ても移動できそうにない(笑)

またRPGツクールVX製のため、画面解像度がかなり小さいのも、
アダルトゲームとしては辛いものがあるかも。
同人ゲームにそこまで求める方が酷かもしれませんが。


とは言え、ラストの方のストーリー展開は結構「燃え」るものがありますし、
隠しボスを含めて5〜6時間程度でコンプリートが可能なコンパクトな作品に収まっているので、
3Dダンジョン形式のエロ同人RPGをひとつ遊んでみたい、という人にはうってつけかと。
「RPGツクールでもここまで出来るんだ」と感じてみたい方にも。

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August 16, 2014

21世紀に蘇った混沌天使の迷宮『ケイオス・ラビリンス』

それは、お盆休みに突入する直前のこと。
twitterのタイムラインを眺めていると、こんな情報が流れてきた。

「DMM半額セール」

その文字列を見た瞬間、
私はDMM.co.jpを開き、
検索テキストボックスに、即座にこの文字列を打ち込んだ。

「3DダンジョンRPG」




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今回取り上げるのは、でぼの巣製作所の『ケイオス・ラビリンス』(リンク先R-18注意)。
だいたい上に記した経緯で検索して引っかかった3DダンジョンRPGで、
なおかつDMM半額セールの対象になっていた作品の1つです。

このゲームの概要を説明すると、

記憶喪失の主人公が3Dダンジョンを探索する。

様々なトラップが仕掛けられているので、
各所のスイッチや、持っているアイテムやスキルを駆使して切り抜ける。

ときどきモンスター娘が襲ってくるので、
襲い来る火の粉は振り払う。

もしスタミナが残っていれば、
お楽しみタイムに突入する。

シーンが回収できてスキルも(一時的に)ふえるよ!
やったねたえちゃん!

さらにスタミナが残っていればお持ち帰りコース。
愛を交わせばスキルが永続するよ!
やったねたえちゃん!


とまあ、本能に従った健全なゲームであることはご理解いただけたでしょうか(笑)



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本作が特徴的であるのは、どちらかというと戦闘よりも、
ダンジョンの謎ときに重点が置かれていること。
ダンジョン内にはギミックが豊富で、
頭を使いながら先に進んでいくことになります。
戦闘に関しても、一定の能力と装備が整っていないと先に進めない…といった、
障害物の趣が強いです。
それだけに、謎を解いて先に進んだ時の達成感は強いし、
先に進むとダンジョンの光景も様変わりする(モンスター娘も)ので、
その真新しさも併せて、先に進む楽しさがあります。


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「戦闘には重点が置かれていない」のは確かなんですが、
戦闘システム自体はかなり特徴的。
普段は3ポイントある「スタミナ」を移動・アイテム使用以外の行動
(攻撃、スキル使用)などによって1ポイントずつ消費し、
モンスター娘を撃破したときにスタミナが1ポイント残っていれば、
「おたのしみでしたね」という事でそのモンスター娘の持っているスキルを一時的に獲得、
さらに撃破時に2ポイント残っていればそのモンスターを拠点に連れ帰ることで、
女の子の呪いを解いて(むろん、ここまで読んでいればあなたにも想像がつくであろう方法で)、
スキルを永続的に獲得…と、
かの古の名作『カオス・エンジェルズ』を彷彿とさせるシステムになっております。
と言いますか、ゲームタイトルや謎解き中心のゲーム設計からも、
このゲームは全体的に『カオス・エンジェルズ』のオマージュ作品である印象が強いです。


欠点を挙げるならば、ダンジョンRPGとしてはボリュームがやや少なめなこと。
約15時間程度でラストまで到達できます。
ハックアンドスラッシュにはなっていないですし、ルート分岐なども存在しません。
それでいてややお値段高め(半額セールでも約3,500円…)なので、
「3DダンジョンRPG」という点のみで評価を考えた場合、かなり割高なのは否めません。


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とは言え、モンスター娘は全20種と豊富で、
そのすべてにボイスとテーマ曲があり、
4種類(モン娘状態とそれ以外で初回とそれ以降の2種)のシチュエーションが用意されているという凝りよう。
その進行に合わせて主人公の記憶が少しずつ思い出されていく…という展開と合わせて、
アダルトゲームとしては結構よくできていると思います。
(ただ、「特定のヒロイン」というのが事実上存在しないため、
アダルトゲームにそういった存在を求める人には、厳しい印象を持つかも)


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いろいろと形の異なる部分はありますが、
この作品はまさに2010年代に蘇った『カオスエンジェルズ』と形容してよいでしょう。
さすがに元ネタの『カオスエンジェルズ』は今遊ぶと苦しい部分がたくさんありますが、
今作はそんなポイントを極力取り除いて、
ダンジョン探索と謎解き(と、ゆうべはおたのしみでしたね)に没頭することのできる、
そして全体的に作り手の『カオスエンジェルズ』へのリスペクトを感じる、良い作品です。

さすがに値段が値段だし、R-18なので諸手を挙げておすすめ、というわけにはいきませんが、
3DダンジョンRPGの一つのカタチとして、触れてみる価値は十分にある作品かと。

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July 17, 2014

戦乙女は転生する(但しR-18で)。『迷宮探索ドラゴンプリンセス』ファーストインプレッション

まったくの予想外でした。いろいろ。

もはや説明不要の『艦これ』を始め、
今やすっかりブラウザゲーム業界の覇道を突き進みつつあるDMM
(やっぱり、「エロもOK!」というフォーマットは本当に強い…!)

そのDMMゲームズに登場した新作ブラウザゲーム。

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その名は、『迷宮探索ドラゴンプリンセス』。 (リンク先R-18注意)
筆者はこのゲームサービス開始について全く知らなかったのですが、
どうも3DダンジョンRPGらしい、という話を聞きつけて、さっそくプレイしてみました。


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…まあ、開始直後からこういう事なんだ。DMMだしね。


それはさておき、このゲーム。
基本はガチャで女の子を集め、パーティ編成を行い、
スタミナを消費してダンジョンに挑む…という、
近年のソーシャル要素の強いブラウザゲームとしては基本的な作りですが。

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ゲーム内容は戦闘あり、トラップあり、お宝ありと、
意外としっかりした3DダンジョンRPGです。

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戦闘も普通にコマンド式。
(オートバトル(呪文使うな、みんながんばれ、ガンガン行こうぜ)もあり)

まだまだ序盤しかプレイできてませんが、
この手のゲームを遊んだことがない人にもチュートリアルが充実していて、
最初はシンプルに、次第に順調に難易度が上がっていくステップアップが感じられる内容かと。
個人的にも、なかなか好印象。

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何故か最初のガチャチケットで最上位レアを引いてしまったこともあり(自慢)、
しばらくは遊んでみようかと思っています。

とまあ、ゲーム単体の感想としてはこんなところなんですが。
個人的に、このゲームに対してものすごい既視感を持ったのです。

それは、かつてニコニコアプリで展開されていたブラウザゲーム、
『ダンジョン&バルキリー』(サイバーフロント/コアエッジ)の存在。
現在ではサービスを終了しているゲームですが
(サイバーフロントが潰れるよりわずかに前にサービスを終えていた)、
この作品も「ブラウザゲーム」「3DダンジョンRPG」「きわどい美少女を集めてパーティを組む」と言った、
『ドラゴンプリンセス』に共通する要素を持った作品だったのです。
(筆者の『ダンジョン&バルキリー』に関する感想を含む過去記事。記事中段ほど)

「Unityを使用していない」「戦闘でも経験値が入る」「ランダムエンカウンターがない」などの、
ゲーム仕様の細かい違いはあるんですが、それ以上に前述したコンセプトの共通性や、
ダンジョンのギミックが共通している事など
(宝箱のMAPアイコンや、敵が光球で表示される演出がほぼ同じ!)からして、

『迷宮探索ドラゴンプリンセス』は、『ダンジョン&バルキリー』の精神的後継作なのではないか?

という思いが、筆者の中に浮かび上がりました。
(ドラプリの開発元は明かされていませんし、確固たるソースもないので筆者の想像でしかないですが…)

個人的に『ダンジョン&バルキリー』は充分な知名度を得ることができないまま、
埋もれていった惜しい作品だ…と思っていたので、
こういった形で再び同じコンセプトを受け継ぐ作品と出会えたことが嬉しかったり。



以下、くだらない付記。



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いや そのぎおんはおかしい。(こしをふるのに)

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April 13, 2014

このアイテムハントの愉しさ、悪魔的…!『魔法少女リィ』

18禁の3DダンジョンRPGに手を出してみようキャンペーン(たった今決めた)、早くも第2弾。
今回取り上げるゲームは…

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魔法少女リィ〜淫魔の試練場』(リンク先、18禁注意)。
(タイトル画像はちょっと貼れないから、ロゴだけで簡便な!)

前回取り上げた『幸太郎のパコパコダンジョンエクスタシー』と同じ棚に並んでいたので、
てっきり同人ゲームと思いきや、立派な商業作品でした。
(筆者はパッケージ版を2,268円で購入。DL版は1,700円程度の模様です)

そして、だいたいタイトルで推測がついている方も多いと思いますが。

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宿屋の名前が『首刎ね兎亭』だったり、

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その宿屋がしつこいほど馬小屋推しだったり…と、
隙あらばWizardryネタを差し込んできてる作品だったりします。
ネタバレになるので詳細は避けますが、
「囁き―詠唱―祈り―念じろ!」の使い方に個人的には爆笑しました。
こんな使い道があったのか(笑)


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このゲームは3DダンジョンRPGではありますが、
Wizardryのようなキャラメイク式ではなく、主人公「リィーネ」がソロでダンジョンを踏破していく形式です。
(そもそもキャラメイク式でエロゲ、というのは難しそうである)

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こちらはソロですが、敵は群れを為して襲ってきます。
主人公は魔法少女であるとは言え、か弱い少女であることに変わりはなく、
基本的に数発殴られると死ぬ(ついでに服も破れる)ので、
行動順に注意していかに敵を足止めするか、ダメージを受けずに戦うか…が重要な、
結構戦略性を持った戦闘システムになっています。
(ちなみに、階層ごとのボスに敗れると凌辱されてゲームオーバーになります。
着ている服や、ボスごとにシチュエーションが異なるというこだわりようで、
ボスに勝ってもボスドロップの「薄い本」でシーン補完が出来るので安心(何が))

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また、敵を倒すとたまに未鑑定のアイテムが入手でき、

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入手したアイテムには、レアリティに応じた特殊効果がランダムで付加されます。
このいかにもハックアンドスラッシュらしい…というか、
ほとんどそのまま『Diablo2』のシステムを3DダンジョンRPGに落とし込んだ、
そんなゲームに仕上がっています。
(一定周期で復活するボスをひたすら狩っていると「メフィストラン」「バールラン」あたりを思い出したり…)


しかしながら、ダンジョン探索部分は非常にシンプル。
この作品のダンジョンマップには、ダメージ床だとか回転床だとか、
シュートだとか一方通行だとか、そういったギミックが一切存在しません。
個人的には「3Dダンジョンである意味はあるのか?」という感想が浮かびましたが、
「ハックアンドスラッシュに集中させるためにあえて複雑なギミックを廃している」
と考えれば、理解できなくもないかな、と。
とは言え、タイトルがWizardryパロディなのに、
ゲーム内容がWizardryとは似ても似つかないところはちょっと微妙な印象。

操作性に関しても「移動が矢印キーしか受け付けない」、
「カニ歩きをする方法がない」あたりも近年のゲームとしてはマイナスかと。
せめてWASD操作はさせてくださいよ!


細かい不満点こそありますが、低価格エロゲーながらも、
女性キャラクターは全てフルボイスでシチュエーションも豊富
(モンスターからの凌辱以外にも多数シチュエーションあり)、
そして何よりもDiablo系のハックアンドスラッシュを
非リアルタイムのコマンド戦闘に落とし込んだ…という、
今までにありそうでなかった点は大いに評価できます。
3DダンジョンRPGを期待するとちょっと違和感があるかもしれませんが、
ハックアンドスラッシュの愉しみを存分に味わえる作品なのは間違いないです。


現在筆者は2周目(Nightmare難度)に突入していますが…
敵の強さヤバいよ、痛くないなんて嘘だよ、
こんなの絶対におかしいよ!(褒め言葉)
(だいたい2発殴られると死ぬので、1つの行動も間違えられない感じ…w)
Diablo2と同様、鬼畜難易度の3周目(HELL)まであるようなので、結構長く楽しめそうです(笑)

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April 07, 2014

同人らしいアグレッシブさが伝わる『幸太郎のパコパコダンジョン エクスタシー』

現在の当blogは、3DダンジョンRPGの話題を中心に取り上げております。
市販される3DダンジョンRPGも多くなり、話題にはそんなに困ることがなかったのですが、
「最近、ちょっと3DダンジョンRPGの発売間隔が空いてるなぁ」と、ふと思ったのです。

そんな中、たまたま足を踏み入れた名古屋駅近くの某甜瓜書店。
そこでふと、「同人の3DダンジョンRPGはないだろうか?」と思い立ち。
気が付いたら、目についた3DダンジョンRPGを購入しておりました。
(2本しかなかったけどね)

今回取り上げるのは、そのうちの1本。
高井田一ソフトウェア様製作の『幸太郎のパコパコダンジョン エクスタシー』です。

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方向性としては昔から根強い3Dダンジョン+美少女…というかロリ系のエロゲ
かなり低価格のゲーム(筆者はパッケージ版を1500円ほどで購入、DL販売だと1300円前後)なので、
エロもRPGも大したことがないのではないか…と思いきや、そんなことはなく。
クリアまでの約18時間、なかなか遊ばせてくれた作品であると思っております。
(このゲームに限らず、近年流行した(が、若干落ち付いた感のある)「同人エロRPG」というジャンルにおいて、
人気を博した作品はRPG部分がしっかり作りこまれている作品が多い印象です)


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大まかな内容としては、『世界樹の迷宮』系のダンジョンRPG。
ダンジョンに潜り、敵を倒し、素材を拾ってアイテムを作り、また潜る…の流れ。

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アイテム作成も指定素材を集めてショップに納品…という『世界樹』に近いシステムなので、
同ゲームの経験者ならすぐに入りこめるような内容かと。

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こうして作ったアイテムを装備して戦っていくと、
アイテムに封じられたスキルが使えるようになる…というシステムが、
この手のダンジョンRPGとしては珍しいポイント。

さらに珍しいのは、このゲームの陣形の仕様。
このゲームでは、前衛に配置したキャラクターしかコマンド入力することができません。
では後衛は何をするか…というと、一定の条件が成立したときにセットしたスキルで攻撃する、というもの。

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各スキルにはトリガーがあり(トリガーのないスキルもある)、
トリガーに書かれている条件を満たすと自動的に追撃してくれます。
またスキルは無制限にセットできるわけではなく、
別途フィジカルおよびマインドキャパシティとの兼ね合いがあるため
(スキルごとに必要なフィジカルポイント、マインドポイントがあり、
各キャラクターの総フィジカルポイントおよびマインドポイント以下にする必要がある。
また、フィジカルポイントやマインドポイントを余らせると、
それに応じてHP・MPの自動ヒーリングがかかる)、
これらのリソースや戦略を念頭に置いたスキルの組み合わせの試行錯誤が面白く、
トレーディングカードゲームなどに通じる楽しさがあります。
(筆者は前衛をクリティカル特化にして、画像のデスバウンドを連発する構成に。
後衛追撃には条件とMPさえ満たせば制限がないので威力が凄まじく、
ラスボスがわずか2ターンで沈みました(笑))


但し、やはり低予算作品であることもあってか不満点もあり。
真っ先に印象に残ったのは操作のわかりにくさ。
基本的にフルマウスオペレーションが可能になっているのですが、
「マウス左ボタンドラッグで移動」「右ボタンドラッグで振り向き」というのが全く馴れませんでした。
一応キーボードでの操作や、JoyToKeyを併用してゲームパッドで遊ぶことは可能ですが、
それでもキャンプ画面やメッセージパートでマウス操作必須となるのが難。

全13階層のダンジョン構造もごく一部にダメージ床や強制移動床が使われただけの、
最初から最後までこの手のダンジョンRPGとしてはかなりシンプルなもので、
3DダンジョンRPGとしての探索感としては薄いかな、という印象も個人的に。

また、このゲームに登場する女の子が全員ロリ属性で、
かつすべてのHシーンが女の子を主人公がガツガツ責める…というもの。
この辺りは、かなり個人の嗜好が分かれそうな部分かと思います。
(筆者はこの手のロリ系があまり好みではないので、微妙な心境を抱きました)

Hシーンの種類も多くない(3種類×6人。但し表情差分は結構多い)のですが、
これは値段を考えればまあ妥当な部類かと。
商業作品(定価4000円台)でHシーンがわずか2種類(差分含まずで4枚)しかない作品を筆者は知っている


やや3DダンジョンRPGとしては不満点はありますが、ゲームバランスも決して悪くはないし、
そして何よりも、既存作品にない戦闘システムやロリ系で固められた女の子たちなどの、
「同人作品であるゆえのアグレッシブさ」は、存分に感じられる作品かと思います。

今後とも市販作品に限らず、良質な同人3DダンジョンRPGも発掘していきたい所存。

jzunkodj4y at 23:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!