November 24, 2024
異世界転生した学校で6人パーティを組んで挑むダンジョンは超シビアでした。学園系DRPG『学院魔境 ~High School Crisis~』
2024年11月21日、1本の新作DRPGがSteamに登場してました。

そのゲームの名は『学院魔境 ~High School Crisis~』。
韓国のPISOFTが開発し、CFKがパブリッシャーとなったDRPGです。
元々は11月7日に発売が予定されてましたが、
諸事情で発売日が21日に延期されたこのゲーム。
(モンスターグラフィックを盗用していた疑いがあった)
そんな経緯もあって、筆者はあまり期待せずにこのゲームを始めたのですが……
結論から言えば、筆者にはつらいゲームでしたよ!


舞台は突然異世界へと飛ばされた学園。
生徒の多くは学園からの脱出を目指すも、
出口や廊下には様々な怪物がうろついており、
実質的に学園内に閉じ込められた主人公たち。
プレイヤーは仲間の生徒たちとともに、いろんな部室から装備を集めながら、
怪物を倒してレベルを上げ、学校からの脱出を目指すことになります。
……設定が『真・女神転生if...』っぽくない?と感じたあなた、
あなたの推測はだいたい正しい。

最初のダンジョンである「学園」の構造は
だいたい『真・女神転生if...』と一緒ですし、
装備を探して部室を回る……という流れも一緒。
異なるのは、「悪魔召喚プログラム」の存在がないくらいです
(こちらは最終的に人間6人のパーティになる)。

当直室を調べると何故か女性専用の鞭+レザー装備が手に入りますが、
特に鞭はグループ多段攻撃という超有能装備なので、
ありがたく女性メンバーを女王様に仕上げましょう。

学園内を探索していると、ついに怪物に遭遇。


どこぞのテコンダーみたいなことを言いながら襲い掛かってきます。

本作の戦闘画面は味方・敵に属性弱点・耐性が表示されますが、
ターン制ではなくタイムライン制の戦闘です。
また戦闘内にQTEの要素があり、敵に攻撃が当たる直前に
決定ボタンを押すとクリーンヒットになってダメージ倍増+敵行動順遅れを誘発、
またこちらに攻撃が当たる直前に決定ボタンを押すと、
「パリィ」となり攻撃を完全に無効化することができます。
なお、近年の女神転生シリーズ主流の「プレスターン」に類するシステムは、
本作には実装されていません。

本作の敵キャラクターには「錯乱した人間」や「敵対勢力の人間」も普通に出てきます。
これは「ニンゲンをころしてへいきなの!?」という開発者からの問いなのかもしれませんが……
俺もこうせねば生き残れぬ運命なのだ!と羅生門のごとく薙ぎ倒すか、
逃げて不殺を貫くかはプレイヤー次第です……と思ったけど、
イベント戦で普通に人間出てきたわ。ごめんなさい普通に人間不殺は無理です。


学校を脱出し、魔界に出てみても、
最初の魔界は特に異世界感も何もない、現代風の「街」です。
この辺り、筆者は『真・女神転生ストレンジジャーニー』の
「セクター・カリーナ」を思い出してみたり。
もちろんダンジョン内に武器防具屋やアイテムショップも揃っており、
このあたりは『真・女神転生』オマージュが伺えます。

レベルアップ時の能力値割り振りも『女神転生』シリーズほぼそのままです。
このゲームは「悪魔召喚」要素を無くして、人間6人でプレイする
『女神転生』オマージュのゲームとして遊ぶのが正解だと思います。
……ですが、このゲームには重大な欠点があります。
『学院魔境』、ボス敵にタルカジャラクカジャ(違)フルに積んでも銃撃されると主人公即死でゲームオーバーなんですが、これ本当に通しでテストプレイした人います???? pic.twitter.com/RKnyjIDiaW
— ずんこ。(jzunkodj4y) (@jzunkodj4y) November 21, 2024
それは、一部の敵の攻撃で異様なダメージが出て頻繁に一撃死すること!
上記でアップした動画は第1魔界のボス戦の動画ですが、
ボスが「銃撃」を仕掛けてくると食らったキャラクターはほぼ確実に一撃死です。
このゲームは主人公が死ぬと即ゲームオーバーなので、
どんなに戦闘を優位に進めていても「銃撃」が来るとやり直しになってしまいます。
先述の「パリィ」で回避することは可能ですが、
このボスの「銃撃」には複数回の攻撃判定があり、
そのすべてを「パリィ」しないと生き残れません。
バフで防御力を高めればいいじゃん?と思った方。
動画は防御バフフル積み状態です。
レベルアップでHP高めればいいじゃん?と思った方。
筆者はLv12で挑んで打ちのめされてから、
Lv15までVIT全振りでレベルを上げて、
それから挑んだ結果が上記の動画です。
装備を充実させれば……と思った方。
動画は店売り最強装備に身を包んでから挑んでいます。

はっきり言いましょう。
低確率でほぼ回避不能な実質即死攻撃を放つというのは、
ただの運ゲーであって「高難易度」ではない。
あとこのボスに何度も挑んでいて気づいたんですが、
敵ボスの行動のパリィに成功しない限り、
主人公の攻撃ターンが回ってこないのはさすがにバグですよね?
……という訳で、筆者はこのゲームにすっかり萎えてしまった訳です。
でもX(Twitter)を見る限り、本ボスを撃破して先に進み、
ゲームもクリアした人もいるようなので、
もしかしたら単に筆者の運が異常に悪いだけなのかもしれません。
何はともあれ、筆者がこのゲームに対して言える事は、
「筆者としてはお勧めしない」という事だけです。
4Gamerの記事によると本作のSwitch版も予定されているそうですが、
それを買うくらいならSwitch Onlineに加入して、
SFC版の『真・女神転生if...』を遊んだほうが
楽しいゲーム体験ができるんじゃないかな……とだけ申し上げます。

「タルンダ生活」で悪かったですね(そう言えば攻撃力デバフは試していなかった)
この記事へのコメント
1. Posted by らあら January 08, 2025 15:01
ガデュリンみたいだあ…