May 14, 2023
オマージュが限界突破×サバイバー?『Divine Pearl: Survivors』
Steamで1本の新作ゲームが公開されていました。
その名は『Divine Pearl: Survivors』。
直訳すると「神聖なる真珠:サバイバーズ」といったところですかね。
但し、キャラクターの絵は「ドラゴンボール」そっくり。
ちなみにゲーム内容は『Vampire Survivors』そっくりで、
四方八方から押し寄せる敵を倒して、
経験値の宝珠を拾ってレベルアップ……というゲームになっています。
敵はネズミやら蜂やら巨大アリやらよくわからない軍勢ですが、
背景に初期のヤムチャの家らしきものがあるあたりもオマージュ豊富。
ワームの群れに混じって、
胸がパチパチしながら逃げ出したくなるような恐竜も現れたり。
ステージで稼いだ資金で新キャラをアンロックしたり、
スキルをレベルアップしていくことで新たなスキルが解禁されたり……も、
『Vampire Survivors』譲り。
ピッコロと悟空を半分ずつ混ぜたようなキャラもいるけど大丈夫か?
何回かプレイを繰り返すとステージ2・宇宙が解禁されますが
(元ネタ的にこのゲームのプレイヤーキャラクターたちは宇宙で生きられるのか?)、
そこに現れる敵は妖精やら黒魔術士やら形容しがたきなにかなど、
もはや何と戦ってるのかわからなくなります。
みんないったい何と戦っているんだ……!?
なお、本ゲームが『Vampire Survivors』と異なる独自のポイントとして、
「戦闘力」と「エネルギー」の概念がありまして、
戦闘力はレベルを上げていくと画面右上の「PL」の値が増えていき、
それに比例して攻撃の与ダメージが増えていくというもの。
このシステム自体は武器のレベルが低レベルでも敵を倒せるので、
なかなかイケてるんじゃないか……とは思っていますが、
問題は「エネルギー」の概念の方。
本ゲームでは攻撃する際に「エネルギー」を消費して、
再度エネルギーが自動回復するまで攻撃が打てません。
現時点では基本的にどんな武器を使っても、
すぐにエネルギーが枯渇する仕様で、
エネルギーの自動回復まで逃げながら戦うという、
受動的なゲーム性になっています。
『Vampire Survivors』系のゲームは複数の武器を装備し、
無数の武器で敵をなぎ倒すあたりに爽快感があるのですが、
本作では実質武器は1種類しか使えないという縛りがかかっているに等しく、
「ドラゴンボール」のような爽快感は皆無。
一応エネルギー上限を上げるスキルを鍛えていけば
エネルギーの自動回復も増えていくようなのですが、
実際にエネルギー上限を上げまくってもほぼ実感できません。
そもそも『Vampire Survivors』自体が『悪魔城ドラキュラ』シリーズに
強いオマージュを捧げた作品であり、それを考えると
こうした「ドラゴンボール」オマージュなゲームが出てくるのは
不思議ではないのですが、現状ではそのクオリティの低さに
オラまったくワクワクしねえぞ……というゲームと言うしかありません。
まあ、こういう無茶な「ドラゴンボール」パロディのゲームがあるよ!
というネタとして遊ぶ分にはアリかなぁ、程度です。