April 23, 2023
デッキ構築型ローグライトで董卓討つべし。『三国:帰途』
今回のblog記事はおもしろ三国志氏の三国志テクノ、
「董卓討つべし」を聴きながら読んでほしい。
(上坂すみれ氏の「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」でも可)
Steamに1本の新作デッキ構築型ローグライトが4/18に公開されてました。
その名は『三国:帰途』。
タイトル通り「三国志演義」を舞台にしたデッキ構築型ローグライトです。
時は後漢末期。
黄巾党の蜂起により天下は大混乱に陥ったが、
そこに現れたのが劉備・曹操・孫権という三国を代表する英雄たち。
プレイヤーは上記の3人からどれか1勢力を選び、
黄巾党との戦いに身を投じていくことになります。
ゲームのルールは『Slay the Spire』とほぼ同じ。
防御効果を主に持つ歩兵、ドロー効果の付いた攻撃が多い騎馬兵、
攻撃力が高い弓兵、様々な補助効果で有利にする計略カードなどが多数登場し、
これらを毎ターン与えられるコストでやりくりしていくことになります。
また、『Slay the Spire』に無い要素として「武将カード」の要素があり、
これは武将を仲間にすれば戦闘中に様々なパッシブ効果が得られるほか、
左の武将欄をクリックすることで数ターンに1度、
強力な能力を持つ武将カードを使用することができます。
劉備ならコストの補充、曹操なら手札交換など、
いずれも使いどころが重要なカードになっています。
ストーリーも三国志演義に準拠しており、
ステージ1のボスは黄巾党の首領・張角。
三国志演義らしく(?)様々な妖術で攻撃してくるほか、
部下の黄巾党を召喚してくるなど、なかなかの強敵です。
ステージ道中のランダムイベントでも、三国志準拠のイベントが発生することがあります。
「三顧の礼」イベントが発生するとプレイヤーの選択次第で諸葛亮を仲間にできたりと、
三国志ゲームのツボは押さえています。
(時間軸的にはこの時点で諸葛亮が仲間になるのは変だけれど、その辺も三国志ゲームではよくあること)
ステージ2の黄巾党残党討伐を終えると、最終ステージへ。
ラスボスは長安の都で暴虐の限りを尽くす董卓。
このあたりは、劉備・曹操・孫権の三者共通の敵として上手いチョイスだと思います。
また、このステージで武将に占拠されたエリアを進めていくと……
現れるのは三国志最強の武将・呂布!
赤兎馬の効果により1ターンに3回しかダメージを受けず、
そして時間とともに爆発的な攻撃力を放つようになる呂布は、
まさしくこのゲーム中最強の存在です。
(はっきり言ってラスボスの董卓より強い!)
そして長安にたどり着くと、暴虐の王・董卓との最終決戦。
董卓を倒し、この世界に平和をもたらすことができるのか。
それは、プレイヤーの指揮と戦略に全て委ねられています。
踏破したエリアは「領地」という扱いになり、
特定数のエリアを領地にすると強力な永続Buffがかかるなど、
『Slay the Spire』との差別化を図っている部分も多いです。
君主の選択により戦いの幅もがらりと変わり、
リプレイ性もかなり高く、個人的にお勧めしたいタイトルです。