October 04, 2020

『ポーカースタジアム』All-in Preflop〜このオールインに、俺の全てを賭ける

待たせたな!

202009_11

9月はアーケードゲーム『ポーカースタジアム』に全力投球しておりまして、
同月度のバトルロイヤルで11位入賞、
全国規模のポーカートーナメントであるJOPTへのチケットを入手した筆者です。

それもあってメンタル(と無数の100円玉)を酷使しまくったせいか、
すっかりblogの更新を先延ばしにしていた筆者ですが、
およそ1か月ぶりにblog更新します…が、
内容は相変わらず需要があるかないかよくわからない、
ポーカースタジアムの初心者講座です(笑)


第1回:明日始めてすぐに使える『ポーカースタジアム』初心者講座
第2回:明日『ポーカースタジアム』で使えるプレイスタイル知識をあなたに
第3回:『ポーカースタジアム』プレイデータの美味しい見方、そして読み取り方とその効果。
番外編:『ポーカースタジアム』を10倍楽しむためのWebサイトや書籍の紹介


ミュージック・スタート!

今回はノーリミットテキサスホールデム・ポーカーの切り札とも言える、
「オールイン」について。

改めて、オールインとは何かを説明しますと…
今回、韓国ドラマはあまり関係ない

・プレイヤーは自分の行動順でいつでも「オールイン」を宣言できる。
・オールイン宣言は手持ちのチップをすべて賭けたものとして扱う。
・オールインを宣言したらショーダウンまで行動できない。
・ショーダウンで勝てば自分の賭けたチップに対応する勝ちチップを受け取れる。
 負ければ敗退。

要は文字通り、「このターンに、俺の全てを賭ける」行為です。

とは言え、特にこう行ったことを意識せず、
気付いたら漠然とオールインになっていた…という
ポーカースタジアムプレイヤーの方は意外と多いのではないかと。

そこで今回は、このオールインをプリフロップ(第1ラウンド)で、
有効活用するにはどうしたらいいか…を、
筆者の知りうる範囲で解説してみようかと思います。
「第1ラウンドでいきなりオールイン?」と思われる方もいるかもですが、
特にバトルロイヤルルールでは重要になる知識だったりします。

なお、第2ラウンド以降で打つオールインに関しては、
また別に機会を改めてという事で。
(単純に書くのが難しいんですもん)


まずは、「第1ラウンドのどういう状況でオールインすべきか?」について。
どんな状況でもオールインすればいい…という話は当然なくて、
オールインするのに適した状況というものが存在します。

まずは、所持しているチップ量。
手持ちチップがビッグブラインド(BB)のおよそ10倍〜15倍のときが、
第1ラウンドでオールインを入れるのに一番適したチップ量になります。
通常モードで言えば、およそチップ2000〜3000あたり。
この辺りのチップ量が、他のプレイヤーの中途半端なレイズを咎め、
安易なコールをさせずにチップを奪い取るのに適しているのです。

たまに通常モードで初期チップ6000からいきなりオールインを入れたり、
またバトルロイヤルLv1からチップ10000のオールインを入れたりするプレイヤーを見ますが、
正直に言って、これらの行動はあまり有効な行動とは言えません。
これらのオールインは大抵プレイヤーにコールされずに終わり、
それで得られるチップは前者なら900、後者はたったの300。
もちろんAAやKKといったプレミアハンドとぶつかる危険性もありますし、
はっきり言って自分の全チップを危険にさらしてまでやる事ではないと思います。

次は、オールインを打つのに適したハンド。
あくまで個人の基準、と断ったうえで、
第1ラウンドでオールインを打つのに適した手を上げてみますと…

・(残り参加人数)以上のペアハンド。
例:残り3人なら33、残り4人なら44以上

・1枚がA、もう1枚が(残り参加人数)以上。
 (同一スートなら(残り参加人数-1)以上)
例:残り3人ならA3(スート違い)、A2(同一スート)以上

・1枚がK、もう1枚が(残り参加人数×2+1)以上。
 (同一スートなら(残り参加人数×2)以上)
例:残り2人ならK5、3人ならK7以上

・1枚がQ、もう1枚が(残り参加人数×3)以上。
例:残り2人ならQ6、3人ならQ9以上

この辺りは「だいたい確率論的に他のプレイヤーに勝ってる可能性が高い」ハンドで、
もしコールされても確率的に有利、という状況を作り出せる可能性が高いのです。
他のプレイヤーの参加率がタイトであったり、
あるいはチップ量がBBの10倍未満の場合は、
もっとこれより広いハンドをオールインしてもかまいません。

むしろ、チップ量が少ない(BBの10倍以下の)状態では、
第1ラウンドでの選択肢はオールインとフォールドしかない

と言い換えた方がいいかもしれません。

バトルロイヤルの中盤以降でブラインドが上がってくると、
ほとんどチップ量がないにもかかわらず、
第1ラウンドでコールで参加する方もよく見ますが、
これは本来下ろせていたかもしれないのBBポジションのプレイヤーを
ノーコストでゲームに参加させてしまい、
他のプレイヤーの参加が増える=事故率が高まるだけなので、
この記事を見る必要がある方はやらない方が身のためです(笑)

また、チップ量がBBが3〜4倍、もしくはそれ未満のケース
(通常モードでは600〜800以下)の場合、
確率論的にはどんな手であってもオールインした方が生き残る可能性が高まる

という事は覚えておいて損はないかと思います。

当然、ここまで書いてきたことは、
自分だけでなく他のプレイヤーにも当てはまる事でして、
チップ量がビッグブラインドの10倍以下のプレイヤーは、
常に第1ラウンドでオールインを入れてくる可能性がある

という認識を持ってプレイする必要があります。

中途半端な手でレイズを入れて、後ろにいるショートスタックに
オールインを返されると困った状況になるでしょうし、
自分より後ろにいるプレイヤーの、一番少ないチップ数を把握しておくことは
特にトーナメントモードにおいては重要です。


こういった小チップ量にプレイヤーに対する有効な手段が
第1ラウンドにおける先打ちオールインで、
例えば残り3人で自分がボタンの位置、
残り2人は共にチップがビッグブラインドの10倍程度の場合、
自分のチップ量に関わらずオールインを入れると、
残り2人に敗退の危険性を承知でコールするか、
それともフォールドするかの難しい2択を押し付ける事が出来ます。

ポーカーに限らず、あらゆる対人ゲームのセオリーとして、
「最後の選択は相手にさせよ」
という格言がありますが、
ポーカーにおけるオールインは常に選択を相手に押し付ける事ができる、
究極の読みあい拒否の手段
だ…と言っても過言ではないと筆者は思います。

オールインのタイミングとメリットを理解して
楽しいポーカースタジアムをしよう!


次回以降のポーカースタジアム講座開設予定(予定は未定):
ぼくのわたしのハンドレンジ学
ポーカースタジアム・悪魔の辞典(独断と偏見のポーカー用語集)


また、会おうぜ!(オールインで敗退して去る音)

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