April 05, 2020

『ポーカースタジアム』プレイデータの美味しい見方、そして読み取り方とその効果。

ポーカースタジアム初心者講座第3回は、「プレイデータ」の見方について。

第1回・明日始めてすぐに使える『ポーカースタジアム』初心者講座
第2回・明日『ポーカースタジアム』で使えるプレイスタイル知識をあなたに



20200404_180547

↑の画像は、筆者の2020/04/04時点での
ポーカースタジアムのプレイデータです。
このようにメニュー画面から詳細なプレイデータを見る事ができるんですが、
確率がいっぱい表示されてて何が何やら?
…と思ってる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、このプレイデータの見方について
簡単に解説してみようかと思います。


総収支

文字通り、「ポーカースタジアムでどのくらいチップを稼いだか」という数値です。
この数値がプラスならトータルで稼げている…という事になるんですが、
ポーカーというのは短期間では収益が運に左右されるゲームなので、
この数字に正直あまり意味があるとは言えないと個人的には思ってます。
(参考までに、筆者がAランクに上がった時点で収益は赤字でした)
最低、プレイ回数が10000回を超えてないとこの値に意味は出てこないと思います。

また、このゲームではクレジット(とランクポイント)消費で
チップを買い足すことができますが、
この買い足したチップも総収支にカウントされるらしく、
リアルマネーで買えるパラメータという事でますます意味がない値になってます。
(なお、筆者は1度もチップ購入を試したことがありません)


プレイ回数・勝利回数

実際のプレイ回数と、勝利してポットを獲った回数。
プレイ回数が多くなれば多くなるほど各種確率の信頼性が増しますし、
また勝利回数をプレイ回数で割る事で、
ポット獲得率を求める事が出来ます。
筆者の例だと、ポット獲得率は611/3057≒約20%。

ポーカースタジアムは6人でポットを奪い取るゲームですから、
単純計算でポットを獲れる確率は1/6≒約16.7%。
この値より高ければ、ポットを積極的に獲っている事になります。

ただ、必ずしもこの値を下回っているとダメという事ではなく、
ポットを獲っている回数は少なくとも、
毎回の獲得額を大きくゲットしていて
収益が出ていれば問題はありません。

ただ、ポット獲得率が16.7%を下回っていて、
なおかつ収益が赤字…という事であれば、
もっと積極的にプレイして見ても良いのではないか
と思います。


最大獲得額

運に大きく左右される値なので一切気にしなくていいです。


ベストハンド

運に大きく左右される項目なので一切気にしなくていいです。


直近100回の結果

100回のプレイなんて短期間すぎて、
実力よりも運に収益が左右される面が大きいため、
やっぱりこの項目も一切気にしなくていいです!


攻撃的プレイの比

そのプレイヤーがどれだけ攻撃的かを示す指数で、
アグレッション指数(AF:Aggression Factor)とも呼ばれます。
この値は以下の式で求める事が出来ます。

攻撃的プレイの比=(レイズ・ベットの回数) ÷ (コールの回数)

この値が1.0より上ならレイズで攻撃仕掛けてくる傾向が強く
(特に共通カードを開いた第2ラウンド以降)、
1.0より下ならコールする傾向が強いことになります。
前回の記事のプレイスタイルの話でもちょっと触れましたが、
この値が1未満なら「パッシブ」、
大きければ「アグレッシブ」なプレイスタイルとして見てよいかと思います。

あくまで個人的な意見になりますが、
この値が0.5以下であればあまりにも受動的なプレイのし過ぎで、
3.0以上であればあまりに攻めすぎなのではないかと思います。


参加率

どれだけ第1ラウンドの時点で即フォールドせずに、
ゲームに参加しているかを示す値です。
略してVPIP(Voluntary Put in Pot)と呼称する事もあります。

ポーカースタジアムにおいてはこの値が35%以下ならタイト、
それ以上だとルース気味と考えてよいかと思います。

やはり個人的意見ですが、
この値が25%未満では手を絞りすぎ、
45%以上では逆に何でも参加しすぎではないかと思います。


レイズ率

単に「レイズ率」としか書いていないので、
ゲーム全体のレイズ率なのか第1ラウンドのレイズ率なのか不明ですが、
ポーカーでより重要なのは後者なので、
ここでは「第1ラウンドのレイズ率
(最初にレイズで入るか、更なるレイズかを問わない)」として話を進めます。
この値はPFR(Pre-flop Raise)とも呼ばれます。

この値と参加率の割合が重要で、
参加率が高くレイズ率が低ければほとんどコールでゲームに参加している、
典型的なルースパッシブのスタイルになりますし、
参加率とレイズ率に差がなければ
第1ラウンドはほぼレイズorフォールドで参加している、
アグレッシブなスタイルとなっていると考えて間違いありません。

筆者の場合参加率約37%に対しレイズ率約30%と、
参加する場合はほとんどレイズで入っていまして、
極力アグレッシブなスタイルを貫くことにしています。


ショーダウン率

いざゲームに参加した場合にショーダウンまで持ち込む確率。
この値が大きいほど途中でフォールドする確率が低く、
小さければ小さいほど頻繁に降りている事を示します。
参加率とは反比例の関係にあり、
参加率が高ければ高いほどこの値は低く、
参加率が低いほど逆に高くなるものと思われます。

ポーカースタジアムにおいてはルースパッシブ戦略が肯定される事もあり、
一般的なポーカーで語られる平均値に比べてかなり高くなりやすい値です。
個人的にはあまりこの値に有効性を見出しておりません。


ショーダウン勝率

ショーダウン時の勝率です。
だいたい45〜50%の間に収まるのが適正と言われています。
この値が低すぎるようだと、降りずにプレイしすぎと思われます。
筆者は個人的にはやっぱりそんなに当てにならない値だと思っています。


リレイズ率

どれくらい相手のレイズに対して、
さらにレイズを打ち返しているかという確率です。
この値は結構重要で、
「どれくらいのハンドレンジで打ち返しているのか」という目安になります。
ハンドレンジについてはまた機会を改めて説明するつもりですが、
個人的にはこの値が12%以上だと相当強気に打ち返しすぎではないかと思います。


ポジション別データ

各ポジションごとの参加率と収支を確認する事が出来ます。
初心者講座第1回でも説明した通り、
ポジションはディーラーポジションが一番有利、
以下反時計回りに不利になっていくため、
理論的には収益はこの順番で並ぶはずで、
大まかにそうなっていなければ、
プレイに何らかの問題があるかもしれません。
…とは言え、収益はかなりばらつきますし、
完璧に並んでないとダメ!という訳ではありません。
但し、参加率については話が別で、
ディーラー〜UTGの間で参加率が順番に並んでいなければ、
かなりプレイスタイルに問題がある
と思われます。
(SBとBBについてはゲームの仕様上オッズの合う参加になる事も多いため、
参加率高めでもそんなに気にしなくていいです)



以上、ポーカースタジアムで参照できる各種プレイデータについて、
簡単に解説を書いてみました。
この辺りの確率を意識しながら、
そして「他のプレイヤーはどんな確率でプレイしてるんだろう?」と、
考えながらプレイしてみると、
テキサスホールデムの奥深さにより気付けると筆者は思うのです。


番外編:『ポーカースタジアムを10倍楽しむためのWebサイトや書籍の紹介』に続く!



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