October 28, 2019

『NEOVERSE』超越宇宙への旅立ちガイド


筆者が当blogやTwitterでときどき紹介している、
Steamで配信中のローグライトデッキ構築カードRPG『NEOVERSE』。

Ver0.991のアップデートでゲームバランスが大きく改変され、
その改変具合に筆者は大きな落胆が隠せなかったのですが、
それから更にバージョンアップを重ねて、
現行のVer0.993では以前のように充分な戦略性を持つようになり、
また様々な新要素も追加されてやり込み度が大幅に増しました。

そんなNEOVERSEを、改めてご紹介しつつ
簡単な攻略を書き残しておきたいと思います。

●そもそも『NEOVERSE』とは?

韓国のTinogamesが開発している、
ローグライトデッキ構築型カードRPGです。
現在、Steamでアーリーアクセス配信が行われており、
正式リリース後には家庭用ゲーム機での配信も予定されているとか。

「ローグライトデッキ構築型カードRPG」って何よ?と思われた方。
基本は「敵に5ダメージを与える」「敵の攻撃を5ポイント防御する」など、
様々な効果を持つカードを使いながら敵と戦っていくゲームです。
ファミコン時代からの歴戦のゲーマーの方なら、
昔のドラゴンボールのカードRPG(『悟空伝』とか『激神フリーザ!』とか)
を思い出して頂くとイメージしやすいかもしれません。

かつてのドラゴンボールのゲームと決定的に違うのは、
トレーディングカードゲームにおける「デッキ構築」の要素と、
「ローグライト」の要素が組み込まれている点。

前者は敵の撃破やランダムイベントで手に入るカードをデッキ(山札)に組み込み、
構築したデッキ(山札)からカードを引いて戦う…という、
『マジック:ザ・ギャザリング』『遊戯王』に代表される、
トレーディングカード的な要素。
様々なカードを組み合わせて生まれる戦略や、
現在の所持カードに合わせてどういった戦術を取るべきか…
といった試行錯誤が、この手のゲームでは実に楽しいのです。

後者は「遊ぶたびに毎回ゲームの展開が変わる」というもので、
これはコンピューターRPGの先駆者の1つである
『ローグ』に由来する要素でありつつも、
従来「ローグライク」と呼ばれていたゲーム
(『NetHack』『変愚蛮怒』『トルネコの大冒険』『風来のシレン』など)
とは共通点自体は少ないゲームを指して「ローグライト」という呼称が使われます。
「ローグライトデッキ構築型カードRPG」においては、
毎回のマップ構成や入手カード・入手スキルがランダムで、
先述のデッキ構築が毎回大きく変わってくるため、
何度遊んでも斬新な感覚で遊べるのが素晴らしいところ。


2018年に上記のような特徴を持ったゲームである
Slay the Spire』が配信開始。
これが大ヒットして以降、様々なフォロワー作品が配信され、
「ローグライトデッキ構築型カードRPG」がジャンルとして確立しました。
『NEOVERSE』も、そんなフォロワー作品の1つとなります。



●『Slay the Spire』との相違点

『NEOVERSE』は『Slay the Spire』のフォロワー作品ではありますが、
アップデートを重ねるごとに大きく差別化が図られるようになっています。
以下に相違点を列挙してみますと…

主人公が全員セクシーな美女である。(重要)

・3Dグラフィックスを採用している。

・ターンごとに得られるコスト(マナ)が5ポイントである。

・手札を消費するとすぐに山札からカードを1枚引き、
 常に手札5枚が維持される。(但し、山札にカードがないと引けない)

・ステージに商店や休憩、イベントマスなどが存在せず、
 常に戦闘ステージとなる。(通常戦闘・エリート戦闘などの選択は健在)

・メニュー上部の商店で常時買い物ができる。(戦闘中であっても!)

・各種スキル(レリック)はランダム入手ではなく、
 「スキルポイント」を消費して任意のスキルを覚える形式。
 (習得可能なスキル構成は毎回ランダム)

・ブロックはターン開始時に消える事はなく、敵も味方も常に維持される。
 (常時StSで言うところの「バリケード」が張られた状態)

・「バトルテック」と呼ばれる技術介入要素が導入されている。
 (特定の順番でカードを使うと次の攻撃ダメージが2倍になる「コンボ」、
  敵の攻撃で自分のブロックがちょうど0になると
  相手を次ターン行動不能にする「パリィ」、
  攻撃で敵のHPをちょうど0にすると追加資金が得られる「精密」の3種)

・ステージをクリアしていく通常モードの他に、
 ゲーム開始時にカードのドラフトを行ってデッキを構築、
 敵を倒して資金を稼いでランキングを競う「ハンターモード」の実装。

・キャラクターの性能を変動させる「装備品」要素。

とりあえず目立った相違点を上げてみましたが、
現行バージョンでは細かい違いを上げれば限りないほど
『Slay the Spire』とは差別化が図られています。
格闘ゲームで例えるのならば、
『鉄拳』と『DEAD or ALIVE』くらい違うと考えて頂ければと。



●攻略・基礎編

本ゲームの3人の主人公は以下のような特徴を持っています。

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対魔忍エージェント・ナヤ
いわゆる毒に相当する「放射能」と、
銃による様々な「射撃」を得意とするキャラクター。

「放射能」は溜まった分だけ敵のブロックを無視して
ダメージを与えるという強力な状態異常ですが、
中途半端に溜めても大したダメージソースにはならないため、
主体とするならばこれに特化したデッキ構築を求められます。

「射撃」ジャンルのカードはナヤ自身のスキルで
与ダメージを強化できるものが多いのが特徴。
デメリット能力であるオーバーヒート
(5ポイント溜まると手札に妨害カード「過負荷」(使用すると自身にダメージ)追加)
を持ったカードが多いですが、
現行バージョンではオーバーヒートは大した損害になりませんし、
こちらは初心者でも扱いやすいデッキタイプと言えます。
与ダメージを増やす「コンボ」も積極的に狙っていきたいところ。

どちらのデッキタイプにしても、
敵の攻撃を防ぐための防御カードは多めにピックしていくと良いでしょう。


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聖騎士クレア
神の力を借りてHP回復+強力なカードをランダムに得る「信仰」、
敵の攻撃に対し強烈なカウンターダメージを与える「懲罰」、
そして吸血鬼の力を宿して攻撃にHP吸収効果を付与する「吸血」。
この3つの能力を活かして戦うのが聖騎士クレア。
(「聖騎士」なのに最後の能力はアリなの…?)

クレアの特性として、攻撃・防御カードの性能がやや低め点があり、
その性能の低さをそれぞれの能力で補っていく事となります。

「信仰」は5ポイント溜めるたびにHPが5回復、
さらに4種の神のカード(10ダメージ、10ブロック、懲罰+10、HP+10)のうち、
ランダムで1枚入手することができるという能力。
各神のカードは1コストとしては破格の能力を誇りますが、
入手がランダムというのが扱いづらい点。
(装備品「選択の翼」を装備すると、入手する神のカードを選べるようになる)

「信仰」だけを中核にするのはかなり難しいです。
クレアのカードには「信仰」と同時に「懲罰」
(敵の攻撃に対し現在の懲罰数だけのカウンターダメージを与える。
1回攻撃を受けると消える)を得るカードが多いため、
この2つを組み合わせて戦うのが良いでしょう。
特に信仰×懲罰のダメージを与えるカード「後悔」は
3桁ダメージになる事も珍しくなく、このタイプのデッキの切り札となります。

「吸血」は現在所持している回数だけ、
次の攻撃カードで与えたダメージをHPに還元するという能力。
また、クレア自身が現在「吸血」を所持しているかどうかを
トリガーとして能力が発動するカードやスキルも多く、
これに特化したデッキを構築する事で、
「吸血」能力を最大限に活かすことができます。
このデッキを構築する場合はあえて防御カードを捨て、
受けたダメージはすべて「吸血」でカバーする…という運用もアリ。

また、「吸血」のHP吸収効果に着目して、
「信仰」のHP回復効果と組み合わせた徹底耐久ビルドなんかも可能。
光と闇が合わさり最強に見える
意外と幅のあるキャラクターでありますよ。


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おっぱい召喚士ヘレナ
本人の戦闘能力は(現行バージョンでは)さほどでもないですが、
彼女の操る召喚獣は強力。

もっとも弱った敵1体に強力な単体攻撃を放つ「白獅子」。
敵全体に火炎ブレスを放つ「火竜」。
ブロックを追加する防御特化「グリフィン」。

この3体の召喚獣を適宜召喚カードを駆使して戦っていく事になります。
(召喚できるのは1体のみ)
基本的にはこれらの召喚獣の能力はターンエンドに発動しますが、
ヘレナ自身が「統率」ポイントを所持していれば、
「白獅子」なら攻撃カード、「火竜」ならインスタントカード、
「グリフィン」なら防御カードを使った際に
召喚獣の能力が追加効果として発動します。

また、それぞれの召喚獣が召喚された後に、
同種の召喚カードを使用すると召喚獣が強化、
それぞれの効果がより強力になります。
(但し、消費される統率量も増える)

基本的な戦闘の流れとしては「グリフィン」でブロックを充分稼ぎ、
「火竜」または「白獅子」で敵を屠っていく…という戦い方になるかと。
それぞれの召喚獣の能力を活かすためにも、
「白獅子」を主体にするなら攻撃カードを、
「火竜」主体ならインスタントカードを多めに積みたいところ。
筆者の主観としては、若干「火竜」主体の方が扱いやすいでしょうか。



●超越宇宙攻略

1度ゲームに*勝利*すると、
更なる高難易度である「超越宇宙」にチャレンジできるようになります。
これは難易度を上げて行けば上げるほど「縛り」が追加されていくというものでして
(『Slay the Spire』でいう「アセンション」)、
現行バージョンでは以下の15種類が用意されています。

超越宇宙1:新たな武器(敵の攻撃力が20%増加)
超越宇宙2:妨害ドロップ(2章以降の報酬カード候補に妨害カードが追加される)
超越宇宙3:減少した機会(ゲームオーバー時のリトライ挑戦回数が1回減る)
超越宇宙4:堅固(敵が最初からブロック5を持った状態で戦闘開始)
超越宇宙5:マルウェア(デッキから削除不可の妨害カードを持ってゲーム開始)
超越宇宙6:アイテム制限(アイテムスロットが1つになる)
超越宇宙7:空腹(最大HP20%減の状態でゲーム開始)
超越宇宙8:厚い皮膚(敵のHPが20%増加)
超越宇宙9:継続的ダメージ(毎ターンエンドに1のダメージを受ける)
超越宇宙10:挫折(5ステージごとのボスを倒してもHPが回復しない)
超越宇宙11:独占(スキルポイントの販売価格が30%増加)
超越宇宙12:エネルギー制限(最初のターンのマナが1減少)
超越宇宙13:難しい道(コンボ条件が常にカード5枚固定)
超越宇宙14:崩れた壁(自分のブロックがターン開始時に半減)
超越宇宙15:苦難の連続(ボスを倒すと最大HP-5)


特に超越宇宙11以降はかなり難易度が上がり、
超越宇宙13では射撃ナヤや吸血クレアといった、
攻撃カードとコンボ火力に依存するデッキの難易度が急上昇。
ここからは、放射能ナヤや火竜ヘレナといった、
コンボに頼らないデッキタイプが有効になります。

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また、コンボが使い辛いのならいっそ封印してしまえ…という事で、
コンボを封じる代わりに開始時のスキルポイントを増やす
装備品「暗黒エネルギー」を用いるのも1つの手。

超越宇宙では全体的にしっかり防御をしていく事が重要となるので、
カードを使用するたびブロックを1得る効果の
スキル「多重演算」が非常に強力です。
使い切りカードを多く使用するヘレナや信仰クレアであれば、
これらのカードを使用した際にHPが回復する「プランB」も強力。
もしこれらのスキルが習得可能なら優先して取りに行きたいところ。

超越宇宙15であればクリアするたびに6〜9個のトロフィーが得られるので、
装備品集めのためにもチャレンジする価値は充分にありますよ。


jzunkodj4y at 01:10│Comments(0)clip!NEOVERSE 

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