March 08, 2017

「ウィズローグの呪文名、突然のチェンジでござる」の巻

時は2017年3月7日。
仕事から帰ってきてご飯を炊いてネットを一通りチェックして、
ご飯を食べて『ウィズローグ』を立ち上げたところ、何か違和感。

「もしかして…呪文名、入れ替わってるー!?」

wizrogue_spellchange

…という訳で、Steam版『ウィズローグ』がアップデートを経て、
呪文名がいわゆる旧Wizardry(シナリオ1〜5)に登場するものから、
通常の英単語を並べたものに変更されてました。
(変更されなかった「旧wizにない」呪文名も一部ある("Tildidol","Mamelito"など))
2019/05/30追記:
現行バージョンではすべての呪文名が英単語によるものに修正済みです。


ウィザードリィのマニアならご存知のように、
旧シリーズの呪文名は原作者アンドリュー・グリーンバーグ氏と、
ロバート・ウッドヘッド氏により考案された固有名称であり、
これらの名称を使用するためには、旧作の権利者の許諾が必要になります。
(そしておそらくこの権利は日本にはなく、海外の権利者の下にある)

但し、この権利が及ぶのは「アルファベット表記」に関してであり、
「カタカナ」で表記する分には問題ない
…という解釈で
(参考:4Gamer.net「いま明かされる「ロスト」の仕様――“喜怒哀楽”を喚起し,プレイヤーの記憶に残るゲーム体験を提供する「Wizardry Online」について,二人のプロデューサーに聞いた」)
『ウィザードリィオンライン』や、スマホ版『ウィズローグ』では、
「マハリト」や「ディオス」といった呪文名が使われていました。

そして、今回のSteam版『Wizrogue』。
元のスマートフォン版ではカタカナ表記の旧呪文名が使われていたので、
おそらく、呪文名等の権利等は深く気にせず、
そのままアルファベットに置き換えていたのだろうとは思いますが、
案の定、今回の差し替えと相成りました。

この差し替えについては開発者曰く
Sorry folks, licence owner decision. Vis major...
(すいません皆さん、ライセンス保持者の決定です。不可抗力なんです…)

との事ですが、この「ライセンス保持者」が元々ウィズローグを制作したタイトーなのか、
あるいは現在のウィザードリィを実質的に管理しているGMOインターネットなのか、
はたまた得体の知れない第三勢力なのかは不明です。

この呪文名の変更は公式のアップデート告知に一切明記されておらず
公式な回答は前述のフォーラムの開発者の発言のみと、
開発メーカーの説明不足を個人的に感じるのですが、
それはともかく、改めてウィザードリィの権利関係の難しさを感じた出来事でございました。

2019/5/30追記:
一部の憶測による不確実な記述を修正しました。

この記事へのコメント

1. Posted by おねむ   March 08, 2017 23:37
こんばんは。
またここの記事で買ってしまったじゃないですか。私の中では「悪魔のささやきブログ」と呼ばせていただいております。

突然呪文名が替わったのは更新だったんですね。てっきり「太古の呪文名」「現代語」とかの切り替えオプションかなにかあるのかと探してしまいましたよ。

さっそくお墓を6個並べたりしてますが、復活させるときの呪文、prayがplayになってるあたりで日本人の仕事だなあと実感。
2. Posted by ずんこ。(jzunkodj4y)   March 09, 2017 00:43
天使のような悪魔の笑顔でこのblogを書いています(嘘)

呪文名の切り替えについては海外勢からも要望が出てるんですが、現状厳しそうですね。
翻訳についても多分向こうの人だと思いますが(日本でやるならわざわざ日本語削る意味がないし)、
きっと疲れていたんでしょうなあ…w
3. Posted by yin   March 09, 2017 04:33
前の記事で言っておられた通りの展開になってしまいましたねー……w
エルミのスペルキャスティングとか、戦闘の監獄や五つの試練みたいなファイル置き換えで名前変えられたら良いですけどねえ
というか日本語MODとか出たらなあ……という買ってからチュートリアルダンジョンが終わってない者のボヤキ

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